日々、野球 ~星を添えて~

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オープン戦DeNA 2 - 5 中日 3月6日 in小牧 【かんたん日報】

☆先発

De    飯塚

中日 柳

 

☆リレー

飯塚(戸柱)5回 - 笠井1回 - 古村1回(戸柱→伊藤光) - 国吉1回

 

☆ハイライト

試合が動いたのは2回、アピールがほしい戸柱選手からツーランホーマーが飛び出し二点を先制する。片や、先発の飯塚選手は火災報知器が鳴るというハプニングに見舞われるも、集中力を切らさず5回を2失点でまとめた。7回、笠井選手からリレーを引き継いだ古村選手だったが、まさかの被弾。勝ち越しを許すと続く国吉選手も被弾。最終的にはDeNA2-5中日のスコアで敗北となった。

 

☆ポジ

野手

神里選手 3安打

戸柱選手 1安打 1本塁打 2打点

投手

飯塚選手 5回 2失点

笠井選手 1回無失点

 

☆まとめ

序盤の本塁打での得点のみという試合展開。正直、昨年と同様タイムリー不足の懸念がそのまま出てしまった試合でした。とはいえ、神里選手の後続は倉本選手、宮崎選手、ロペス選手。特に、ロペス選手はオープン戦は毎年打ちませんから、それほど心配するようなものではないでしょう。

一方投手陣は、飯塚選手がハプニングに見舞われながらも試合を作りました。しかし、リリーフとして活躍が期待される古村選手が被弾。さらには国吉選手も被弾と、勝ちパとはいかずとも主力選手の負担を減らすことができるような活躍を望まれる選手が苦戦しているのはあまりよいこととは言えないでしょう。

リリーフの強さがこのチームの粘り強さを生み出している側面があると思います。とはいえ戦力に偏りがある状態は非常にもろさを持ち合わせます。主力の選手以外のアピールが求められます。

【全体を振り返る】オープン戦DeNA 0 - 0 日ハム 3月3日 in札幌ドーム 【日報】

☆試合結果

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先発

DeNA 今永

日ハム 金子

 

スタメン

1 神里  中堅

2 柴田  二塁

3 ソト  右翼

4 ロペス 一塁

5 宮崎  DH

6 倉本  遊撃

7 細川  左翼

8 伊藤光 捕手

9 伊藤裕 三塁

 

☆投球内容

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☆ハイライト

今永選手、金子選手による圧倒的投手戦で始まったこの試合。立ち上がりこそ連打を浴びた今永選手だったが、それ以降はストレートを生かした投球で4回まで7三振を奪い前回とは打って変わった内容を見せた。5回からは山崎選手、三上選手、パットン選手、エスコバー選手、三嶋選手のリレー。前回不安を見せた山崎選手や三上選手も0点で抑え盤石なブルペン体制を示した。

一方打線は、金子選手を前に完璧に抑え込まれてしまう。4回の宮崎選手のヒットが出るものの後続が続かず。細川選手や伊藤光選手からもヒットが出ましたがそれも疎ら。3塁を踏むことなく0点進行のゲームだった。

 

☆ポジ

宮崎選手 2打数 1安打

パットン選手 5球リリーフ

山崎選手 8球リリーフ

 

☆振り返り

投手陣が全体的に良かったといえる内容だったのではないでしょうか。

今永選手が奪三振という強みを戻しつつあるということを示したといえるでしょう。上位打線には変化球を、下位打線にはストレートを主体とした投球でした。1巡目はスライダーを2巡目にはチェンジアップも織り交ぜながら奥行きのある内容を見せました。変化球でもストライクは安定して取れており、最速140kmのスライダーはなかなかの威力をもっているでしょう。

上位打線の主力から空振り三振も奪えており、粘られても根負けせず四球も0。安定感を見せました。

リリーフ陣も四球を出しつつも後続を断ち切る投球でした。全体的に馬力のある投球でねじ伏せるタイプが多いブルペン陣は球速があるということは重要ですが、外国人選手はじめ144㎞(ラミレス監督が評価するラインと思われる)近くまでにまとめているのは順調さを伺わせます。

 

一方の打線はちょっと…という感じでしょうか。

ソト選手、ロペス選手が封じ込められています。出塁もできずという状態で、悲しいことにほぼ無抵抗だったというのが結果です。

短いイニングを飛ばしてくるであろう金子選手相手ならまぁ打てないですよね…

 

心配なのは筒香選手の左ふくらはぎの張りで欠場したという点です。大事をとったということですが、開幕に間に合わない状況になってしまうと痛手になってしまいます。続報を待ちましょう。

 

次はナゴヤ球場で中日戦です。ここ2試合ふるわない打線陣に変化を期待したいです。

 

【全体を振り返る】オープン戦DeNA 1 - 6 日ハム 3月2日 in札幌ドーム 【日報】

☆試合結果

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先発

横浜 石田

日ハム マルティネス

 

スタメン

1神里  中

2宮崎  三

3ソト  二

4筒香  DH

5ロペス 一

6佐野  左

7大和  遊

8嶺井  捕

9楠本  右

 

☆投球内容

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☆ハイライト

立ち上がり、不安定なマルティネス選手を叩くも得点には結びつかず。

石田選手も安打を許しながらも試合を0進行にさせます。3回、石田選手がツーランにより先制を許すと、その次の回も交代したバリオス選手の制球が定まらず2点の追加点を与えてしまう。さらに7回には横尾選手からツーランホームランを浴び、日ハムのビックバン打線の餌食となってしまった。

打線からは爆発の兆しも見られず、主力たるクリーンナップを中心に封じ込められてしまう。その中でも、伊藤裕選手のヒットなど若手選手のアピールは見られたが得点にはつながらなかった。

結果、横浜1-6日ハムと敗戦となった。

 

☆ポジ

宮崎  1打数 1安打

柴田  ファインプレーからの安打

伊藤裕 2打数 1安打

三嶋、砂田 安打や四球は許したがナイスリリーフ

 

☆振り返り

まずは投手。

石田選手、バリオス選手ともにピリッとしない内容だったというような内容ではないでしょうか。

とはいえ、危なっかしさは残るものの石田選手は前回登板に比べ内容はよくなってはいるので開幕へ向けての仕上がりを感じさせます。注目したいのは、打者17人に対し9人は3球目までに2ストライクに追い込んでいるという点です。対戦を有利には運べているというのは確かでしょう。しかし、そこからの決め切るところで苦戦をしているというか粘りに対し根負けしてしまうというのが今日の試合だったといえるでしょう。また、ゴロアウトは2つでフライアウトの数が多いというのも本拠地ハマスタを考えると不安材料になりえます。

バリオス選手は制球が落ち着かない日でした。とにかくボールが先行してしまうのが印象的で、一時立ち直りかけるも常に相手が有利な立場にいたような内容でした。結果、横尾選手に本塁打を浴びて交代。バリオス選手からすれば、悔しさの残る結果だったでしょう。しかしバリオス選手、チーム屈指のゴロPで先発中継ぎ何でもござれの優秀な投手です。必ずチャンスはやってくるでしょうし、この時期で仕上がりはまだまだだと思いますので、今日の内容を引きずらずしっかり調整すれば別の機会できっとアピールできるのではないでしょうか。

砂田選手、三嶋選手はともに無失点リリーフ。少々砂田選手がボール球先行の内容で調子の悪さがうかがえましたが、それでも仕事をこなす能力は流石です。

 

一方打線は、全体的に湿っていました。

宮崎選手は天才らしいバッティングで息を吸うように結果を残しました。しかし、それ以外の上位打線の選手がなかなか苦戦している様子で、強い当たりも出るもののことごとく守備の正面だったりとツキもあんまりないという感じでした。

そうなると当然、若手選手が結果を残すのも難しいゲームだったといえるでしょう。下位打線や若手選手のアピールも思うようにはいかなかったと思われます。しかし、そこで少ない出場機会でありながら柴田選手がヒットを放ったり、伊藤裕選手からも安打が出るなど、一軍争いに向けて一進後退の攻防があったのも確かです。

特に柴田選手は、数少ないチャンスに必ずヒットを打ちながら守備面でのアピールも継続していますし、ラミレス監督がこれから出場機会が増えるといっていたのが本当なら、非常に楽しみというか期待感を抱かせます。(というかむしろ多分もう一軍確定の選手なのではないでしょうか)

 

明日も日ハム戦です。OP戦とはいえいいイメージをもてる試合ができるかどうかはシーズンに大きく影響します。明日こそはリベンジと行ってほしいものです。

 

オープン戦DeNA 4 - 4 広島 2月24日 in宜野湾 【かんたん日報】

☆先発

De    石田 

広島 大瀬良

 

☆リレー

石田(戸柱)4回 - 今永4回(戸柱→嶺井) - 山崎1回

 

☆ハイライト

初回、筒香選手ロペス選手により2点を幸先よく先制。一方の先発石田選手、課題である援護点をもらった直後の2回では1点の失点を許してしまう。しかし、ここを1点でこらえると予定である4回まで粘りの投球で2失点でまとめた。

3回には筒香選手がタイムリーツーベースを打ち1点を追加。昨年の得点圏の不安を感じさせない。

5回からは今永選手が登板。6回に1失点をするものの広島打線を三振祭りにするような勢いで4回を投げ切ります。

最終回、山崎選手が登場するもまさかの1失点。逆転を許してしまう。その裏、せめて追いつきたいDeNAは楠本選手のタイムリーツーベースにより同点に。しかし、逆転はならずDe4-4広島でゲームセットを迎えた。

 

☆ポジ

野手

筒香選手 2安打 2打点

ソト選手 2安打 1打点

柴田選手 守備ファインプレーからの直後1安打

楠本選手 3安打 1打点

ロペス選手 2安打 1打点

佐野選手 2安打

 

☆まとめ

打線にタイムリーがたくさんでたのは非常に良いことだと思います。またあの大瀬良選手から3点取れたというのはポジティブな材料です。

投手陣は主力としてなくてはならない3人のリレーでしたが、不安が残ります。4点で収まったけど…みたいな内容なので…

スターター不足で彼らの活躍が必要ですからまた次の登板機会を期待したいです。

【球春到来】オープン戦DeNA 8 - 4 中日 2月23日 in 北谷【日報】

2019シーズンもいよいよ本格幕開けとなりまして、今年もこのように日報を継続していきたいと思います。よろしくお願いします。

 

☆先発

DeNA バリオス選手

中日 吉見選手

 

☆リレー

バリオス(伊藤)2回-エスコバー1回-パットン1回-三上1回-飯塚(伊藤→嶺井)3.2回-国吉0.1回

 

☆ハイライト

2回、大和選手の先制タイムリーで1点を取ると、3回にはソト選手の場外へ飛び出すソロホームラン、4回伊藤光選手の3ランホーマーで5点を奪取成功。

束の間、その直後の5回裏、三上選手が死球がらみで2点を失うと7回8回も1点ずつ取られるという追い上げを食らいます。

しかし9回楠本選手タイムリー、神里選手の2ランホーマーで追加点。詰め寄る相手を振り払いDeNA8対4中日というスコアで勝利をおさめました。

 

☆ポジ

野手

神里  4打数 2安打 1本塁打 2打点

ソト  3打数 2安打 1本塁打 1打点

ロペス 3打数 2安打

伊藤光 3打数 1安打 1本塁打 3打点

大和  2打数 2安打

楠本  1打数 1安打       1打点

知野  1打数 1安打(プロ入り初ヒット)

 

投手

バリオス 2回パーフェクト

 

☆まとめ

つ、強い。

昨年、タイムリー欠乏症に悩んだ以上、若手選手による打点が上がることは非常によいことでは。ソト選手ら主力の選手からもバットで結果を出し、13安打8打点の大量得点。なんだよ…案外打てんじゃねえか(歓喜)

一方、投手陣には不安も。三上選手の制球が不安定だった点や、エスコバー選手もとても調子がよさそうに見えないという点など主力リリーフ陣の制球の仕上がりは心配になります。

特に左腕は砂田選手の負担を減らせる選手が必要です。リリーフ陣でアピールを期待したいです。

 

野球に詳しくなりたい…そのためのセイバーメイトリクス BABIP編

前回のIsoP編はこちら

gostars.hatenadiary.jp

 

☆対象
野球は好きだし、打率だとか出塁率だとかそういうものはわかる…でもちょっと踏み込んだOPSとかWHIPだとかは詳しくわからない…みたいなちょうど私のような人向け

☆第3回はBABIP

BABIPとは→グラウンド内に飛んだ打球のうち安打になったものの割合を示す指標。

計算式:BABIP = (安打 - 本塁打) ÷ (打数 - 奪三振 - 本塁打 + 犠飛)

 

☆BABIPのメリット

・運の可視化ができる

 

☆BABIPのデメリット

・投手の場合と打者の場合で数字の扱いが微妙に違う

・左打者は高い数字が出やすい

 

☆BABIPの見方(注意)

前提として…

・投手のBABIP平均はおおよそ.300程度に収束する!

・打者のBABIP平均は選手ごとに異なる。

・この指標は「本塁打以外のグラウンド内に飛んだ打球が安打になるかどうかは運」という考えに基づく

 

これらを踏まえて

・投手の場合

.300より数字が高い→グラウンド内での安打が多かった→運が悪かった→防御率は悪くなる可能性が高い

.300より数字が低い→グラウンド内での安打が少なかった→運が良かった→防御率が良くなる可能性が高い

 

・打者の場合

その選手のBABIP平均もしくはこれまでのデータと比較しながら考える。

BABIPが例年より低い→打球が野手に多くとられた→打率は低くなる

BABIPが例年より高い→打球が抜けた→打率は高くなる

 

例年の数字に比べ大きく変動が起こった場合、それが運または選手自身の成長や劣化であると考えられる。そこは、その他の指標と比較したり、フォームとか肉体的な変化などその他の要因から評価する。

 

☆具体例

・投手の場合

2018年 パットン選手 防御率2.57 BABIP.355

 

BABIPが.300を大きく超える→2018年は運が悪かった。

→(来年度平均値付近に揺り返しが来ると考えれば)来年度の成績はさらに良化する可能性が高い!

 

・打者の場合

2016年 筒香選手 打率.322 BABIP.332

2017年 筒香選手 打率.284 BABIP.317

2018年 筒香選手 打率.295 BABIP.306

 

不調といわれた2017年はBABIPに大きな変動があったわけではない

→本人自身の不調であったと考えられる。

 

2017~2018でBABIPは下がったが打率が上がった。

→運は悪い方だったが打率改善→来年は数字良化が期待できる。

 

☆まとめ

BABIPって何を評価しているのかわかりにくいので扱いにくさはあるのではと思います。また、これらの数値の相関や性質をさらに掘り下げるのならば、FIPなど別の指標も用いるのが適切です。

 

もちろん選手のすべてを評価しているわけではないですし、前提など結構制約のある指標ですね。

野球に詳しくなりたい…そのためのセイバーメイトリクス IsoP編

前回のOPS編はこちらから
gostars.hatenadiary.jp

 

 ☆対象
野球は好きだし、打率だとか出塁率だとかそういうものはわかる…でもちょっと踏み込んだOPSとかWHIPだとかは詳しくわからない…みたいなちょうど私のような人向け

 

☆第2回はIsoP

IsoP(アイエスオーピー)とは→打者の長打力を示す指標。

計算式:IsoP = 長打率 - 打率

 

IsoPのメリット

・純粋に長打力を評価できる…長打率のように打率など別の要素から影響を受けない。

・数字が安定する→計算式上、年や運などに左右されにくい

 

IsoPのデメリット

・選手のタイプを知るためには打率も併せて参照しなければならない。

 

IsoPの見方

打率と同じ。

ちなみに、安打がすべて単打だった場合はIsoPは.000となる。

 

☆具体例

・算出

             長打率   打率  IsoP

2018年倉本選手 .276 - .232  =  .044

2018年嶺井選手 .282 - .177  =  .105

 

・評価

打席数は…

倉本選手 235打席

嶺井選手 230打席

 

以上を踏まえると、ほぼ同じ打席数を与えたとき

→打率を残せるのは倉本選手

→長打を打てるのは嶺井選手

 

☆まとめ

打率とIsoPの二つの視点から選手を見ることで、一見低打率でも一発長打が期待できる選手だったり、長打は打てないが率は高く残せるという選手だったり多様だということがわかります。

札幌ドームではIsoP表示されてるらしいですね。

 

当然ながら、これは長打という観点から選手の力を数値化したものなので、選手のすべてを評価したというわけではないということをお忘れなきよう…

 

こうしたデータを用いることで野球を見る側面が一つ広がればと思います。