日々、野球 ~星を添えて~

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横浜DeNAベイスターズの2018年を振り替える ~投~

長い2018年シーズンも終わりました。

今シーズンを投打守の3つの観点から振り返りたいと思います。

今回は投についてです。

 

[全体通して]
まずは先発投手陣について。
昨年を支えた先発投手の多くがシーズン前に怪我で失踪しました。

来る四月、チームを支えたのは東選手、バリオス選手ら新戦力や京山選手などの若手でした。

その後、昨年の主力投手が続々復帰…となるはずが、今永選手濱口選手、さらにはウィーランド選手まで調子が上がらない状態でした。加えて、開幕投手の石田選手までも不調に陥ってしまいます。

濱口選手は立て直して来たものの、今永選手はシーズン終わりまで不調なまま。

一方、一人奮闘を続けるのはドラフト一位ルーキー東選手でした。彼が一人試合を作り続け、新人王確定の活躍をみせました。

投手が噛み合わないまま夏場以降、先発が試合を壊し続ける日々。
そのなかで進化を遂げたのが平良選手でした。菅野選手に投げ勝つと、その後も好投を続け、来シーズンのローテに加わろうとしています。

石田選手も最終的には一時期よりも復調の兆しをみせています。

このように、既存先発の不調と若手の台頭とポジネガ共に多くあるシーズンだったのではないでしょうか。


そしてリリーフ陣について。

三嶋選手が覚醒し勝ちパへ昇格。さらにエスコバー選手が奮闘。彼らに加え三上選手が復活を遂げ、山崎選手パットン選手が安定し砂田選手がワンポイントで投げまくるという状態で年間通してどの選手も投げまくっていました。井納選手もその肩づくりの早さをいかしシーズン途中まで中継ぎを支えていました。

オールスター後に山崎選手が不調に陥り苦しい時期が続きました。さらに崩れ行く先発の後を受けて、多くの選手が回跨ぎをしました。

それでも、多くの試合を0に抑えつづけました。

今年4位と粘ることができたのはこのリリーフ陣があったからでしょう。打高年でありながら、ワンポイントなど過酷な起用に答えた彼らの功績はたたえられるべきです。


[先発左腕投手たち]
この年の最大の誤算でしょうか。10勝の今永選手濱口選手に加え、石田選手も失踪するとは。


濱口選手は最終的にはらしさを取り戻してきましたので、来年にも期待できそうです。来年こそは年間通しての活躍に期待です。
石田選手も先発に復帰して以降、それなりに試合を作っていました。しかし、昨年のオフシーズンに万全の準備をしてシーズンに臨めただけに、今年はどのような取り組みをするのか難しそうです。観客視点だと、石田選手が強気になればもっと抑えそうに見えてしまうあたり非常にもどかしくあります。
今永選手が重症です。シーズン中にきっかけ作りができないまま終わってしまいました。オーストラリア派遣に参加とのことなので、まずはそこで自信を取り戻してきてほしいと思うばかりです。
そして東選手。ルーキーとしては最高の活躍をしてくれたと思います。二年目は多くの選手が苦しむ年ですから、しっかり準備して来シーズンに臨んでほしいです。
昨年からケガに多くの選手が悩まされています。オフを怪我無く乗り切ってほしいものです。

 

[若手選手の台頭]
平良選手、京山選手をはじめ若手選手の成長が著しくありました。特に平良選手は来シーズン一軍ローテに食い込んでくる投手になりそうです。
その点飯塚選手は少し物足りないシーズンだったかもしれません。確実に実力アップしてきたと思うのですが、勝ち星に恵まれませんでした。彼が運以外のファクターに気づいて、その点を修正することができるかが一軍での活躍のためには必要になるかもしれません。

 

[大車輪のリリーフ]
特に砂田選手はじめ三上選手三嶋選手らはしっかりオフシーズンに休んでくださいお願いします(切実)。
また、大量ビハインド試合を支えた武藤選手や藤岡選手。国吉選手笠井選手らも一軍での活躍を見せ勝ちパ以外も大勢の選手が出場しました。彼らの仕事があったから、余計な負担を減らせることができたんですよね。

 

[ケガ人たち]
濱口選手今永選手はじめ笠井選手に、シーズン中に戻れなかった水野選手や綾部選手、齋藤選手や寺田選手ら怪我人が多くでました。特に水野選手綾部選手齋藤選手はケガさえなければ一軍登板はたくさんあったと思われます。

寺田選手はヘルニアの手術で少々重い手術となりました。もしかしたら契約更改で水野選手のように育成契約になる可能性も?

綾部選手が今年ケガで投げれなかったのは残念です。彼が万全なら何度も一軍でのチャンスが回ってきたでしょうしもったいなかったなぁと。

 

[来季に向けて]
最後に来季に向けて。
来季ためには今永選手石田選手の復活は不可欠です。今年リリーフがかなり消耗しただけに、先発投手にはしっかりと試合を作ってもらうことが求められます。また、パットン選手、エスコバー選手、ウィーランド選手がいない可能性があります。新しくやってくる外国人選手にも期待がかかります。復帰するであろう選手たちもアピールをしていかなくてはなりません。


来年は阪口選手や櫻井選手など活きのいい若手選手にも一軍の機会は与えられるでしょう。そうすれは、投手陣の一軍争いはかなり激しさを増すのではないでしょうか。


ですがやはり今年身をもって経験した大事なこと、それは選手がケガをしないということでしょう。特に東選手はじめ濱口選手、井納選手らの負傷は致命傷になりえます。それを踏まえてキャンプにどう取り組むか楽しみですね。